乳がん全摘出、同時再建の術後は【体験談】

トリネガ体験談

乳がんの場合、様々な治療法があります。
手術をする前に化学療法を行う方法や手術自体も全摘出をするのか、温存をするのか。腫瘍の大きさや悪性度などを考え慎重に考えなくてはなりません。

私の場合は、左胸全摘出、お腹の脂肪と血管、筋肉を移植する腹直筋皮弁法による同時再建を行いました。
今回は術後の様子についてお伝えしますね。

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同時再建、手術後の様子

同時再建の場合、手術室から出てきた時点で下の図のような体位になっています。

胸とお腹に合わせて4本のドレーン(手術のあとに体の中にたまってくる血液やリンパ液を排出する管のこと)が、背中には硬膜外麻酔がついています。
また、右手には点滴、両足には血栓予防のための機械がついていて、もちろん尿も管がついています。さらに酸素濃度が低い場合や手術後は酸素吸入器が鼻につけられています。

‥。すごいですよね!これらを管理している看護師さんや先生というのはすごい、と感じますよ。

腹直筋皮弁法の場合、ベッドの上で安静にしているのが基本です。
一人で動くことも、寝返りをうつことも、おしりを浮かすことも禁止です。そのためおしりが痛くなったら看護師さんを呼んで、二人がかりで、ほんの少し動かしてもらうんです。

絵のお人形さんは笑っていますけれど、実際は結構つらいものがあります😢

この状態で5日以上過ごすのですが、一般の病室でこの状態でいるとストレスが溜まってしまうので、私が入院した病院では同時再建をした場合は、個室に入る、というのが基本のようでした。

ぴいまん
ぴいまん

食事ももちろん、この姿勢のままです。

楽しむ、というより義務で食べている状態です。

途中で、おにぎりにしてもらいました。

手術後1日から4日目は本当に無我夢中で毎日が過ぎていく感覚です。
2時間おきに看護師さんが尿の出方や傷の様子、血圧などを見に来てくださるので、寝ているのか起きているのかさえ分からない状態。
1日が長いのか、短いのかもよくわからない。
睡眠もよくとれないので、片頭痛も起きてしまい、辛かったですね。そのため冷却ジェルをおでこに貼っていました。

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体位よりもつらいのは

私の場合、体位自体はあまり辛くなかったんですね。辛かったのは、点滴です。

左胸を手術しているので当然点滴は右側になるのですが、入れている薬剤が痛みを発するようで、先生や看護師さんに何度も訴えてしまいました💦

腕、手の甲、右足のすね、右足の甲など何度かかえてもらい、なんとか耐えたという感じです。

まぁ、点滴のおかげで、体位のことを考えなくてストレスにもならなかったので良かったと言えば、良かったのかな?

術後5日目でドレーンが1本抜ける

形成外科の先生が見回りに来てくださって、

「とても順調ですね。液の様子もいいし、1本抜いちゃいましょう!」と言われ、いきなり右胸のドレーンを抜くことになりました。

「全然痛くないんですよ~」と言われたので、安心していたらこれが思いのほか痛い!にゅる、っと抜ける、というような不思議な感覚です。あと3本もあるのか、とちょっと考えてしまいましたが、それでも1本抜ける、というのは先が見えてきたようでうれしかったですね。

冷静に傷を見たのは5日目

体位が直角なので、自分の傷を見ることは至難の業です。手には点滴がついていますし、筋肉が弱っているので起き上がることも難しい。なので、ドレーンを1本抜いたときに初めて見ました。

お腹の傷は、医療用のテープが隙間なく貼られていました。そして胸の方は、ガーゼで保護されていて乳頭と乳輪の一部は肌色をしていました。

実は術後の説明で、乳頭の近くまでがん細胞があったので残せず、お腹の皮膚で形成したんです。すごいですよ。ちゃんと形成されていて形もあるんです。

お腹の肉を持ってきている、とは言え、胸の皮膚は残っているので見た目にはあまりわからない感じでしたね。

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立つことができたのは術後6日目

術後6日目ではまだドレーンや尿の管はついた状態です。ですが、順調ということで、看護師さんや先生が見守る中、ベッドサイドで立つことができました!

たった6日間横になっていて、動かなかっただけなのに、血がさーっと足の方へ流れていくのがわかりました。そして、足をあげようとしても、足踏みをしようとしても足が重くてあがらないんです。ホント、人間って不思議です。

無理をしてはいけない、ということで今日はそれでおしまい。でも近々歩ける用になるよ、と言われたのでとても前向きになれました。

動くことができたのは術後7日目

術後初めて地球に降り立った次の日、尿の管と、硬膜外麻酔が外れて動くことを許可してもらえました。それでもドレーンは3本ついています。なので、首からお弁当箱のようなものを下げて、病室の中を少しずつ動きます。個室なので、ある程度は自由に動けるんですよね。リハビリだ!と思って暇さえあれば歩く練習をしていました。

そして、看護師さんに足湯とシャンプーをしてもらいました。これがとっても気持ちがいい!シャンプーはドライタイプのものでベッドの上でしてもらいましたが、とても嬉しかったですね!

術後8日目、自由の身となる

術後8日目にはドレーンが3本一気に抜けて、胸の抜糸も行われました。前回ドレーンを抜くとき痛かったのですが、今回は痛くなくあっという間に抜けてしまいました。

そんな様子を見ていて、乳腺外科の先生は、

ドレーンが抜けたのも早かったよね!これ、記録更新なんだよ!

乳腺外科としては退院していいからね。あとは形成外科の先生に聞いてみて!

…と言われました。なんだか、術後10日で出されそうな勢いです。でも、まだ傷の手当の仕方とかわからない状態。

看護師さんが見ていて、こっそり、

「大丈夫ですよ。傷の手当て、きちんと覚えてもらってから退院の手続きをしますから。」と言ってくださいました。

でも、そっか、順調に回復しているんだな、と思えて嬉しかったです。

入院中は昨日できないことが今日できるようになると、本当にうれしいと感じるんですよね!

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乳がんの同時再建、普通に寝ることが難しい

術後8日目に安静から完全に解除されました。そのため例の直角の姿勢ではなくなったのですが、いわゆる普通の姿勢で寝ることができなかったんです。

腹直筋皮弁法は、お腹の腹直筋が片方ない状態。そのため腹筋が弱くなっているんですね。仰向けで寝るのも苦しい。試しに寝てみたら今度は起き上がれない。横になってずり落ちるようになんとかベッドから降りるものの、立ち上がるのに一苦労。

そんな感じでした。

そのため電動ベッドを少し斜めにして、角度をつけて寝ている状態です。

少しずつ、寝返りの練習をして、座る練習をして…という感じですね。

手を挙げるのも、物を持つのも、ご飯を食べるのも、そしてくしゃみをするのも痛くて大変。お腹の筋肉って、ありとあらゆるところに使われているんだな、と思いました。

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乳がんの術後13日目で退院

自由の身になってからは、傷の手当てを毎日看護師さんと一緒にやっていました。一人でもできるようになったこともあり、退院することに。

この時も

ぴいまんさん、おしい!

あと1日退院が早ければ、記録更新だったんだよ~!

とニコニコ顔で言われました。

先生の表情から、元気づけてくれているんだな、というのがわかってなんだかおかしかったですね。

退院して家で用意したもの

退院してからは、すべて自分で行わなくてはなりません。座る、立つ、横になる、起き上がる、階段を上る…。今まで普通にしていたことが何一つ満足にできないんです。(シャンプーも痛くて一人ではできないんですよ!)

そのためいつでも座ることができるように、パイプ椅子を洗面所、キッチン、ベッドサイドなど5個用意しておきました。(パイプ椅子はたまたま主人が会社から借りることができたんです)

そして、ベッドには大き目のクッションが2個。斜めの状態で寝られるように厚みを持たせていました。

動いては休憩をする、そういった繰り返しで、思うように家のことはできませんでしたが、それでもできることはやらなくちゃ、という思いがありましたね。

そして、私用のグッズ入れとして、医療用のテープやガーゼ、はさみなどが入った100円ショップのかごを用意して、すぐに手当てができるようにもしていました。

「自分のことは自分でやらなきゃ」という思いが強かったです。

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乳がんの手術がおわり、退院後に起きた体の変化

退院してきたものの、お腹の筋力がないので自由に動くことはできません。シャンプーをすることも、キッチンに立つことも。当然車の運転もできません。

今まで当たり前にしてきたことができないんです。

お腹の傷口をガードするテープにかぶれる

もともとそんなに皮膚は強くなく、セーターもちくちくして着ないのですが、やはり医療用のテープにもかぶれました。この医療用のテープははがれるまでつけていてよく、はがれた部分を新しいものに変える、という方法でしたので常にお腹にテープがくっついている状態です。

傷口はかゆくないんですが、テープの部分が赤くかぶれてしまって、形成外科の先生に相談をした

テープの幅を小さくしても良いですよ。

と言われたので、傷すれすれまで小さくして貼りつけたり、かゆみ止めの軟膏をつけたりしていました。かゆいのが治まったのはだいぶたってからです。

左胸、お腹の感覚がない

左胸は、冷たいや温かい、といった感覚はないです。実際感覚が出てきたかな?と思うのは術後数年たってから。しばらくは、しびれたような感覚で痛い、ということもわからなかったです。

そして、お腹の部分も触ってもしびれたような感じがして感覚がなかったですね。私は秋に手術をしたので電子レンジで温めるカイロを良く使っていたのですが、そのカイロをお腹に当てても温かいのかどうなのかわからないですし、お腹を触られると嫌な感じがしました。

このお腹の感覚は1年ほど続いた気がします。5年たった今では、手術する前のように感覚は戻っていますよ。

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乳がんの同時再建術後、無理はできない

せっかく退院してきたから、あれもしたいこれもしたい、と思っていましたが、実際にやってみると時間がかかるし、動くと大変疲れていました。

実際に車を運転したのは術後1か月目からです。でも、同時再建をしなければ、もう少し早くに動くことができますよ。

術後無理をしたことがきっかけになってしまったことが一つありますが、それはまた後程お伝えしますね!