乳がんの手術後、約1か月たって抗がん剤治療が始まりました。
事前に抗がん剤を使用することによってどういったことが起こるのか説明がありますし、自分でも納得しているのですが、やはり副作用は辛いものがあります。
乳がんTC療法(ドセタキセル+エンドキサン)において、どういった副作用がありそれに伴って自分はどう変化していったのかをお伝えしますね。
乳がんTC療法の副作用
病院で説明を受けたTC療法の副作用としては、
* 疲労感、全身の倦怠感
* 下痢
* 口内炎、粘膜の炎症
* 脱毛
* 白血球や赤血球の減少、貧血
* 発熱
* 爪の変化
* 発疹 …など
数多くのことが起こりやすいと書かれていました。
* 抗がん剤を投与後に起こりやすいこと *
1週間の間に | 吐き気、アレルギー反応、便秘、食欲低下など |
1週間から2週間後 | 口内炎、下痢、全身の倦怠感など |
2週間から3週間後 | 白血球や血小板の減少、手指のしびれ、耳鳴りなど |
3週間から4週間 | 貧血、脱毛、手足のしびれ、耳鳴りなど |
ドセタキセルはタキサン系の薬剤ですが、タキサン系はどうしても脱毛が起きやすいです。
実際に起きたTC1回目の副作用は
事前に聞いていた副作用がどういった程度で出てきたのでしょうか。
TC第1回・1日目から2日目
TC第1回、1日目から2日目では、吐くことはありませんでした。
ですが熱はないのに顔が熱い感じがして良く眠れず、げっぷが良く出ました。
TC第1回・3日目から7日目
・ 足の裏が痛い(皮がむける)
・ 関節痛がひどい
・ 口内炎ができる
・ 足の指がしもやけのように痛い
・ 口の中が苦い
このようなことが起きてきました。
吐き気どめにナウゼリンを処方してもらっていましたが、使用するとさらに吐き気がひどくなったので、2回使用してやめてしまいました。
あちこち痛かったのですが、先生から事前に5日目から6日目に関節痛が出てくるかも、と聞いていたので、このことか!と感じていました。
TC第1回・8日目から14日目
・ 喉が痛い
・ 関節痛は治まったが、だるくて横になることが多い
・ 口内炎ができる
・ 足の指がしもやけのように痛かったが普通に歩けるようになる
・ 口の中が苦い
・ 髪の毛が抜け始める
・ 食欲はある
TC第1回・15日目から21日目
・ 髪の毛がものすごい勢いで抜ける
・ 食欲はある
・ 右親指の爪が少し紫色に変色している
・ 足の裏が少しかゆい
・ 味覚障害がある
考えられる副作用と自分の副作用は合っているか
考えられる副作用と自分とを当てはめてみます。
期間 | 副作用 | 自分に起きた副作用 |
1週間の間に | 吐き気、アレルギー反応、便秘、食欲低下など | 吐き気、関節痛、口内炎、味覚障害 |
1週間から2週間後 | 口内炎、下痢、全身の倦怠感など | 口内炎、倦怠感、脱毛、咽頭痛、白血球の減少 |
2週間から3週間後 | 白血球や血小板の減少、手指のしびれ、耳鳴りなど | 脱毛、爪の変色、かゆみ |
3週間から4週間 | 貧血、脱毛、手足のしびれ、耳鳴りなど |
おおよそあっていますよね。
私の場合、耳鳴りや手指のしびれ、というものはありませんでしたが、皮膚がかゆいと思ったことが多かったです。
精神的なものはどうだったのか
その当時の日記を読んでみると、さほどの気分の変化は見られません。
体が痛い、かゆい、食欲がある、髪の毛が抜ける…そういったワードが多くみられます。
ただ、家族はちょっと変だぞ?と思っていたようです。
子どもに怒られた
抗がん剤を使用してしばらくすると、髪の毛が抜けてきました。
私としてはそれが面白くて、無意識で髪の毛を触り、
「いっぱい抜けた!」
と喜んでいたようです。
その様子を見て、反抗期真っただ中の上の息子が言いました。
「髪の毛、自分で抜くな。自然に任せて床に落としておけ」…と。
言葉はぶっきらぼうでしたが、この時ハッとしました。
自分がちょっとおかしくなっていたこと、
そしてその様子を家族がしっかりと見ていて、やるせない気持ちになっていたこと。
みんなが遠慮して言葉を選ぶ中、
息子に言われた言葉がとても胸に残りました。
怒られて良かった、と思った瞬間でしたね。
副作用が改善する前に2回目へと進む
完全に副作用は取れていませんが、TC療法の場合21日を1クールとして、計4回行っていきます。
つまり、白血球は元に戻っていても体の変化は完全には回復しておらず、副作用が改善する前に2回目へと進んでいくのです。
でも、抗がん剤を受けている身としては、なんとか最後までやり遂げたいと思うので、少々のことは我慢できます。
こうして無事1回目が終わり、2回目へと突入するのでした‥。