思春期や反抗期の子どもがご飯を食べない理由とは

子育てのこと

中学生や高校生になると、思春期や反抗期を迎えますね。

親に対して反抗的な態度をとることもあり、その対応に悩むこともあります。

思春期や反抗期に様々な行動の変化がみられる子どもですが、その行動の変化の一つにあげられるのが、「ご飯を食べない」。

子どもはなぜ急に親が作ったご飯を食べなくなるのでしょうか。

今回はご飯を食べない理由を経験をもとに考えてみます。

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思春期や反抗期になるとすべてが面倒になる

子どもの部屋が急に汚くなることありませんか?

お風呂に入るのを「めんどくさい」と言うことがありませんか?

子どもたちの様子を見てみると、反抗期や思春期に入るとすべてが面倒になるようです。

*理由として考えられること*

・ 学校に通う距離が長くなった
・ 勉強したり部活動をしたりとやることが多くなった
・ 人間関係において気を遣うことが多くなった

中学生や高校生になると、小学生の頃のように時間にゆとりがあることは少なくなります。

あれもしなくちゃ、これもしなくちゃと頑張っているため、家に帰ってくるとホッとし、面倒になることが多くなる傾向にあります。

友だち同士で「めんどくせぇ」と言っていても、「めんどうだ」と心の底から言えるのは、自分が本当に心を許している人。

心を許している場やホッとできる場が家であると、部屋が汚くなったりお風呂に入らなくなったりし始めます。

ご飯を食べなくなるのも思春期や反抗期の特徴

我が家にも高校生の息子がいますが、やはりご飯を食べないことがあります。

そして今は一人暮らしをしている兄もまた、高校1年生の終わり頃はご飯を食べないことがありました。

兄の場合は

お兄さん
お兄さん

ばばあの作ったものなんか、食べたくない。

気持ち悪い。

…という理由でした。私の手作りのものは一切食べない。

手抜きして並べただけのおかずを食べていましたね。私の方も、あ、そうですか、と思ったほどの理由でした。

 

弟の方は、

弟くん
弟くん

お腹に肉が溜まってきたので、食べません。

ご飯と甘いものは食べないよ。

…という理由です。お腹にぜい肉なんてないんですよ。でも本人は気になるようです。

それでも、バイトをしてきた日とかは自分なりに考えて、おかずのみを食べていたりもします。

こう考えると兄弟でも、ご飯を食べない理由は違うんですよね。

他のお母さんに聞いても、やはりそれぞれ子どもが話している理由は異なっていました。

もしかすると子ども自身もなんで食べないのか、いまいちわかっていないのかもしれません。

思春期や反抗期にご飯を食べない理由

*ご飯を食べない理由として考えられること*

・ 単にご飯を食べるのがめんどくさい
・ 何かしら母親や家族に不満を持っている
・ 食卓で家族で食べるのが面倒

・ 友達や兄弟から「太った」と言われた
・ 自分の容姿が気になるようになった
・ 学校での生活に疲れていたり、友達との関係で悩んでいたりしている
…などが理由として考えられます。
自分でもどうしてこういう行動をとっているのかわからず、そして、その行動をとってしまったことを後悔していることもあり、思春期の場合は自分をコントロールするのが難しいことが多いです。

ご飯を食べない時の対応とは

思春期や反抗期というのは、ちょうど心も体も成長をする時期です。

この時期にきちんと食べさせたいと思うのが親心ですよね。

思春期におけるアドバイス本には、

① 子どもの好きなものを過度に食卓に並べたり、食事を部屋に運んだりしないようにしましょう
② いつかは食べるので、口うるさく言わず見守りましょう
③ 毅然とした態度で接しましょう

といったことが書かれていることが多いです。

確かにその通りです。

①の場合は、第一次反抗期である魔の2歳児ごろに対応していたことの繰り返しです。育て直しのようですよね。

②はこまごまと口うるさく言わないほうが良い、という理由です。

③は手っ取り早く言うと、親の立場をしっかりとし、「いけないことはいけない」と伝える、ということです。①とつながっている部分がありますね。

 

経験している、経験した身としては、「きちんと食べなさい」とか、「片付かないよ」といった言葉は口にしないほうが良いと感じています。

そんな言葉を口にしたら、

「うるせぇ」

と返ってくるだけです。

だって、きちんと食べないと成長しない、ということは子ども自身がわかっていることですから。

ですので、心配しているんだよ、というキモチをアピールするのが大切かな、と感じます。

あくまで、「私が勝手に心配しているんです」という話し方をし、伝えます。

「食べないと風邪をひいたりして、辛くなるじゃん。辛い姿を見るのは親として切ないからさ」など、食べないことを責めないという姿勢が大切です。

そして、食べないのであれば用意だけして後は放置(という名の見守り)です。

その時も、

「食べないなら、片付けをしておいてね」と一言伝えて、その場を去ります。

そうすると親がいない時間を見計らって、食べている時もあります。

あれこれ言われると余計に反抗したくなるのが、この時期なんですよね。

ご飯を食べない兄がその後どうなったか

思春期や反抗期が終わるのは個人差があるものの、だいたい高校2、3年生には落ち着いてきます。
我が家の場合、兄は高校3年生になって落ち着き、いつの間にかご飯を食べていました。
一人暮らしをしている今では、たまに帰ってくると

「ご飯が出てくるなんて、それだけでありがたい!」と言ってますし、

自分でも栄養に気を付けて、野菜を意識して摂るようにしているようです。

ご飯を食べないとどうなるのか、ということは自分でも調べたり学校でも習ったりしていたので、十分にわかっていた、ということになりますね。

長男、ということもあり、口うるさく言ってしまったことが逆にいけなかったのだと反省しているところです。

食べない行動が、他の部分に影響が出てきたら

食べないという行動は、反抗期や思春期においていわゆる「あるある行動」です。
ですが、次のようなことが起きている場合は、専門の方に相談をしたほうが良いです。
・ 体重が急激に落ちてきたのに、本人は満足していない
・ 食べてしばらくすると吐いている
・ 月経が止まっている
・ 極端に誰とも話をしなくなる

特にダイエットを意識している子どもに多く、拒食症や過食症といった摂食障害になってしまう場合もあります。

また、笑顔が少ないといったことや、青白い顔をしている、極端に誰とも話をしなくなるといった場合は、心が疲れているケースもあります。

いつかは食べるでしょ!と思うだけでなく、

さりげなく子どもの様子を見守るようにしましょう。

おわりに

ご飯を食べない、という行動に子どもが出ると心配になりますよね。

「甘やかすな!」と言われても、「ほっておけばいいんだ」と言われても、大丈夫かな?と思うこともあります。

特に近年では朝食に関してのデーターもあり、食べたくないと言わせるなんて親として失格なのではないか、と追い込まれることもあります。

現に私も追い込まれたことがありますね。そして、今でもさりげなく子どもの好きなおかずを一品添えてしまうこともありますし、小分けにして出すこともある甘い母親です。

ですが、子どもは意外と大人です。

何がいけなくて何がいいのか、それなりに考えて行動しています。
まずは、子どもを信じて、「いつかは食べるよ!」と気軽に構えることが大切になってきますね!

↓食べない弟くんの体に起きた変化などをまとめてみました。