TC療法(乳がん)3回目、ホットフラッシュに悩まされた

トリネガ体験談

私が行っていた乳がんの抗がん剤治療はTC療法と呼ばれる、ドセタキセルとエンドキサンを合わせたものです。

2回目を行った後、何らかのものに感染し白血球がみごと550という数値になり、高熱がでて入院となりました。

その後回復してなんとか3回目を受けることができましたが、新たな悩みに直面します…。

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TC療法3回目、体にさらなる変化が起きた

入院していた時、白血球は550しかなく、好中球が1000はなくてはならないのに90しかない

という結果でしたが、

3回目を受けるときは、白血球が5710、好中球は3780と見事に数値が上がっていました。

人間の体ってすごいですよね!

 

そしていろいろな体の変化が起きてきたんです。

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味覚障害とうまく付き合えるようになってきた

食べ物への執着心が強くて、あれこれ試してはまずい!を連発していました。

私の場合は、

・ ご飯系
・ しょうゆや塩といった系…のものは、なにせおいしくなかったです。

ちょうど3回目はお正月と重なっていたので、事前におせち料理でなにが食べられるか先生にお聞きしておいたのですが、楽しみにしていた数の子や筑前煮も、

硬いゴム(タイヤ?)を食べているみたいでした!

唯一おいしく感じたのは、

みかんとバナナです。そして冷たいものや甘いものなら大丈夫。

ですが、ケーキはおいしくありませんでした。

でも、味覚障害は抗がん剤を打ってから約1週間で和らいでくるので、1週間のがまんだ!と思っていましたね。

太り始めた

食欲は明らかに抗がん剤を打つ前ほどはないのに太り始めました!

普通は痩せるはずなのに、手術から考えると実に3kgは太っています

副作用には「むくみ」については書かれておらず、先生にもお聞きしましたが、体はむくんでいないようです。

となると、食べ物がまずい、と思いつつ食べている、ということになりますね…。

生理がとまり、ホットフラッシュが起こる

TC療法2回目までは生理がありましたが、3回目では完全に止まりました。

それと同時にホットフラッシュが起き始めました!

1日の中で急に暑くなったり、寒くなったり。慣れるまで大変悩みましたね。

まつげが抜ける

最初は気が付かななかったのですが、この頃やたらに目やにが出るな、涙目になるな、と思って鏡を見たら、

まつ毛が抜けていました!

もちろん髪の毛も前髪がほんの少しあるだけで、ほとんどありません!

手に発疹ができる

これも副作用の一つとして言われていたことです。「アレロック」を処方してもらっていたので、かゆみはないのですが、手を中心に発疹ができてきました。

爪が紫色になる

抗がん剤を打っていると多くの方が経験していることです。

見事に紫色になるんですよ。それを見ると、そっか、薬が体に入っているのか、と実感します。

いろいろな対処法がありますが、私の場合特に何もしませんでしたね。

両腕が痛い

私は左胸を全摘出して同時再建をしているので、点滴は右腕になります。

右腕ならば、多少痛くなるかな、という風に思っていましたが、今回両腕が痛くなりました。

ずっと筋肉痛のような、ぎゅーっと絞られているような。

痛くて眠れない!という感じでしたね。

なので、湿布を貼ったり「ロキソニン」を飲んだりすることが増えました。

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抗がん剤を打つと生理が止まる

抗がん剤の種類にもよりますが、抗がん剤を使用するとだいたいの方は生理が止まります。

私の場合も、3回目でパタッと生理が止まりました。

主治医のお話だと、

* このまま止まってしまう場合と、復活する場合とがある。
* 若いと戻る可能性が高い。
* 40歳を過ぎると戻るかどうかは微妙。

ということでした。

実際は、

3回目の抗がん剤を投与してから9か月後に復活しており、生理周期も乱れていません。

ですが、私は4回しか抗がん剤を投与していません。なので、復活した可能性もあります。

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ホットフラッシュは、考え方で乗り切った

女性の場合、年齢があがるにつれ気になるのが更年期障害です。

生理が止まる、ということは女性ホルモンのバランスが悪くなっているので、当然体のあちこちに不調をきたしてきます。

ホットフラッシュもその一つで、急に体が熱く感じます。

昼夜問わず、寝ている時でさえも容赦なくやってくるので、本当に疲れます…。

私は冷え性でなおかつ冬の時期であったので、カーッと熱くなった時はラッキー!と思うようにし、逆に元に戻った時はカイロを当てたりして、しのいでしました。

温かい時期になると、汗の心配が出てくるのですが、常時ウェットティッシュとタオルハンカチを持ち歩いていて気になった時にふき取っていましたよ!

辛い生理痛が無いのは楽でいいや、というように考え方を持っていきましたが、これもすでに子どもを2人産んでいるからだと思います。
子どもが欲しいな、と思っている時に生理が来ないのは本当に不安です。

ですので、よく主治医やがん専門の看護師さんと相談していくのが良いと思います。

強がってしまう心に気が付かない

あれやこれやと日々は過ぎていき、生活も普通にしているので、体に変化が起きても正直、悲観している暇はありませんでした。

生理が来なくなった時も、「やっぱりね、楽になって良かった」と思いましたし、

まつ毛が抜けたときも、「本当に抜けるんだ!」とちょっぴり楽しんだ部分もあります。

ですが、実際はそう思って強がっていた部分もあります。

がんになると、他の人に迷惑をかけてはいけない、家族に心配をかけさせたくない、というキモチが強くなるんですよね。

なので、どちらかというと自分の気持ちをガマンしてしまい、強がってしまうことがあります。そして「強がっている」ということに気が付かない場合があるんです。

私の場合も、「どうせ長生きできないんだから」と「どうせ」という言葉を発したくて仕方がない時がありました。

なんだか「自分と向き合う」という修行をしているみたいですよね。

そして、その我慢していた気持ちが最後のTC4回目で爆発してしまうんです。