乳がんの全摘出同時再建の1か月後から化学療法(抗がん剤)が始まりました。
私が行っていたのはTCと呼ばれるドセタキセルとエンドキサンの組み合わせです。
前回無事に1回目を受けることができ、経過もごく普通でしたが、TC療法の2回目に突然入院することになってしまったんです。
乳がんTC療法2回目、白血球の数は
TC療法は、次のような副作用があります。実際に自分に起きた副作用とだいたい同じになっていますね。
副作用 | 自分に起きた副作用 | |
1週間の間に | 吐き気、アレルギー反応、便秘、食欲低下など | 吐き気、関節痛、口内炎、味覚障害 |
1週間から2週間後 | 口内炎、下痢、全身の倦怠感など | 口内炎、倦怠感、脱毛、咽頭痛、白血球の減少 |
2週間から3週間後 | 白血球や血小板の減少、手指のしびれ、耳鳴りなど | 脱毛、爪の変色、かゆみ |
3週間から4週間 | 貧血、脱毛、手足のしびれ、耳鳴りなど |
TC療法の場合、21日間で1クールとしているので、何もなければ22日目にTC2回目を受けることになります。
私の場合は、考えられる副作用と同じように副作用が起こり、熱も出なかったので通常通り2回目を受けることになりました。
抗がん剤を使用するときは必ず血液検査を行いますが、この時白血球は6140。
TC1回目の13日目に血液検査を行った時は白血球が2170ぐらいでしたから、たった1週間程度でもとに戻ってきたことになります。
乳がんのTC2回目は1回目よりもつらい
自分の日記を見ると、明らかに1回目よりも書いている文字数も少ないですし、なにより字が乱れてます‥。
書いてあることも
・ 体がだるい。
・ 口の中が苦い。
・ ムカムカする。
・ ものすごく疲れる。
体の変化はどうなのか
生理はあるのか?
味覚は?
髪の毛は?
もうほとんどない状態です。ですのでケア帽子をかぶっていました。
11日目、高熱が出て入院
TC2回目を打ってから8日目ぐらい。胃の違和感を覚えました。胃が痛いし、喉に何か詰まっている感じ。ずっと我慢していたのですが、いよいよ11日目。どうしても胃が痛くて胃薬を飲んで熱を測ったら38.3℃。
先生からは37.5℃を超えたら病院に来るように、と言われていたので、慌てて連絡をしタクシーで病院に行きました。
あれよあれよと熱は上がって40℃を超え、そのまま入院。
血液検査では、白血球が550、好中球が1000はなくてはならないのに90しかない、と言われました!
そしてなかなか熱が下がらず、でも原因はよくわからない、とも言われました。家族でも風邪をひいている人はいなかったですしね。なので、とりあえず抗生物質を打ちました。
もちろん、部屋は個室です。そして家族もなるべくお見舞いに来ないこと、と言われていましたよ。
家族に明らかに風邪をひいた人がいなくても服などに何らかのものが付いていて、それが体内に入り、炎症を起こした、ということが一番しっくりきます。マスクはしていたものの、あまり関係がなかった気が。
なお、入院は3日、4日目に退院できました。
万が一に備え薬を処方してもらう
よくテレビなどで、抗がん剤を打つと熱が出る、というような描写がありますが、まさしくそんな感じです。その時は一生懸命で辛い、とはあまり思えないんですよね。
それよりも、
無事に3回目を受けることができるのか
ということしか考えられませんでした。病気の人にとって予定されている治療が行えないってことは、大変つらいんです。
そういった気持ちを先生は理解したうえで、熱が出た時用に薬を出してくれました。良く聞くクラビットです。
ですがこのクラビット、この入院後全く使うことがありませんでした…。
毎日が一生懸命で辛さがわからない
たぶん、家族は辛そう、というのはわかっていたのでしょうけれど、
本人は、毎日が一生懸命すぎて、辛いのか辛くないのかいまいち理解できない状態でした!
なんとなく思考がおかしくて、思わす「ケモブレイン」という言葉を検索したぐらいです。
*ケモブレイン*
記憶力や集中力がなくなり自分の字が書けなくなることもあります。
発生頻度は17%から70%と幅があります。
抗がん剤が良いか悪かは別としても、自分で選んだ道です。
せめて全部最後まで終わらせたい!という一心でした。