「薬物乱用頭痛」と聞くと、とても特別な響きに聞こえて、自分とは関係がないと思ってしまうことがありますね。ですが市販の鎮痛剤が気軽に手に入るようになった今、比較的増えているのも現状です。
今回は自分の経験をもとに薬物乱用頭痛の注意点などについてお伝えします。
薬物乱用頭痛とは
頭痛には、様々なものがあるのですが、その中で比較的薬物乱用頭痛を引き起こしやすいのが、「片頭痛」で、片頭痛の場合はどうしても薬に頼らなくてはならないことが多いです。そのため薬を飲む回数も増え、それによってさらに頭痛がひどくなってしまいます。
国際頭痛学会の定義としては、
* その他の頭痛薬は10日以上の使用が3か月
薬物乱用頭痛は、自分ではわからない
・ どういった時に頭痛が起こるのか
・ 食生活や生活はどういったものか
・ 家族に頭痛を持っている人がいるのか
薬物乱用頭痛を改善していくには
脳神経外科では、まず市販の鎮痛剤をやめるように言われました。
やめることで起こる可能性として、
・ さらにひどい頭痛が起こることがある(離脱時の頭痛)
・ こういった症状は1週間程度出ることがある
内科でさらに具体的に頭痛の治療を開始した
② 原因となっている薬の中止後に起こる頭痛に対する治療を行う
③ 予防薬を投与する
薬物乱用頭痛は改善されてきた
脳神経外科で言われたように、最初の1週間は「鎮痛剤が飲めない」という不安もあって、頭痛が頻繁に起きている状態でした。でも、鎮痛剤に手を出さないように、もったいなかったんですけれど家にあったものは全部廃棄してしまいました。
どうしても我慢できないときはロキソプロフェンを服用して、後は、コーヒーを飲んだり、ツボを押したりして、生活も乱れないように気を付けていました。
だいたい1週間を過ぎてくると、頭が痛い、と意識する時間が少なくなって来たように思います。
私が現在処方されている頭痛に関する薬は、片頭痛専用の薬、ロキソプロフェン、予防薬の3つです。予防薬を服用してからもう1年以上たちますが、片頭痛の頻度も落ち着いてきて、片頭痛専用の薬を服用するのは月に1回あるかないかです。だいたいはロキソプロフェンを1回飲むだけで頭痛は治まってきています。
頭痛の意識を高めるには
ドラッグストアなどで、簡単に薬が手に入る時代です。痛い時はすぐに対処できるメリットもありますが、自己判断で使用してしまうことも多いです。そのため症状が長引いてしまうことも。
そういったことを防ぐには、やはり頭痛に関しての意識を高める必要があります。頭痛ダイアリーを利用して、自分の頭痛はどのタイミングで起きているのか確認をしておきましょう。
沢井製薬OnLineこちらにも頭痛ダイアリーが掲載されています。書き方も書かれているのでわかりやすいと思います。
頭痛ダイアリーを受診する際に持参すると、より治療が具体的になりますよ。