いよいよ抗がん剤投与の日にちが決まりました。抗がん剤のことを調べるとどうしてもマイナスなことばかり出てきて不安になりますが、何とか良い方に考えていましたね。
抗がん剤を打つまでは、1週間と短かったのですが、手術が終わった時点でどの薬剤を使うかは決まっていなかったものの、抗がん剤を打つことは決まっていたので考える余裕はありました。抗がん剤を打つまでにどのようなウィッグや帽子を選び、どういったことを準備したのかお伝えしますね。
抗がん剤は術後1か月後スタート
術後3週間ほどすると細胞の結果が出てきます。その結果を受けて今後どのような治療を行うのかが決まります。
私の場合、乳がんトリプルネガティブ、特殊型、というものでしたので、
抗がん剤は先生と相談してタキサン系のものを組み合わせて
4回だけ打つことになりました。
乳がんにおいて、タキサン系とアンスラサイクリン系の薬剤は脱毛する率が高いです。つまり私も脱毛する可能性が高く準備しておくことが大切だったんです。
抗がん剤による脱毛を予測してウィッグを注文した
抗がん剤を打つとどうしても髪の毛が抜けることが多いです。ですので、ウィッグはどうしても必要となってきます。
特に、小さい子どもがいる場合、仕事をしている場合は外に行く機会も多いですし、近所の目も意識してしまいます。
ですが、治療にお金がかかるので、いわゆるオーダーメイドのものは高すぎて手が出ませんでした…。
そのためウィッグを今は閉店してしまった楽天市場の「クスノクス」さんのものを購入しましたよ。
ウィッグにはいろいろな種類がありますが、医療用ウィッグを選択。
・ カラー:レッド系ダークブラウン
・ 医療用のため裏側に人工頭皮がついている
・ 混合毛
価格はその当時(5年前)14000円ほど。
ここに、専用のシャンプーやリンスなどのケア用品、ウィッグネットなどを購入しました。
ケア用品の中にはシャンプー、リンス、乾かす台、くし、手入れ用のスプレーが入っていて、
トータルで19000円ぐらいです。
抗がん剤を打つ前に髪の毛を切った
私はロングヘアでした。髪の毛が長いと、治療を開始して髪の毛が抜けた時に排水溝に詰まって大変、という話を聞いていたのでバッサリ耳ぐらいまで切ってしまいました。
もちろん自分で切りましたよ!一人断髪式です!
覚悟を持ちたかった、というのと
自分の髪の毛であるものを作りたかったから、というのが理由です。
でも、初めて抗がん剤を打つ時に、看護師さんに
「逆に短すぎると手入れが大変なんですよ」
と教えてもらいました。髪の毛が短すぎると抜けるときに、チクチクと肌に刺さってしまうこともあるそうです。
自分の髪の毛で部分ウィッグを作った
部分ウイッグを自分でも作れるって知っていましたか?
私は器用ではないので、なんじゃこりゃ?というものですが、それなりにできるんですよ。
*作り方*
② 髪の毛を少しずつまとめます。まとめたものは多ければ多いほど失敗しても困りません。私は木綿の糸でまとめました。
③ 長方形の布の下半分に手芸用ボンドで②をくっつけていきます。
④ ③の長方形の布の上半分を下に折り曲げて縫います。
⑤ ④をヘアバンドに縫い付けます。
タオルでケア帽子を作った
ケア帽子は、家にいる時用と、寝る時用が必要になります。
家にいる時用にタオルで帽子を2枚ほど、寝る時用に3枚ほど作りました。
生地は、普通のタオル生地と、ガーゼ生地、速乾性のあるファイバー生地の3種類です。
タオル生地は、今治のタオルがたまたま家にあったので、それで作りました。結構もこもこするので、頭皮が冷えなくて良かったですよ。一番使いましたね。
ガーゼ生地は、寝る時用に。薄くて肌触りが良くて寝ていてもごわごわとした違和感はなかったです。
一番使わなかったのは、ファイバー生地。秋から冬に抗がん剤を使用したので、早く乾く方がいいかな?と思ったのですが、頭皮にはあまり優しくなかったです…。
ケア帽子の作り方を参考にしたのは、こちらのサイトです!
その他抗がん剤をうつために、行ったことは
部屋を片付けた
抗がん剤を打つと、思うように動けません。家族の協力も必要になります。
そのため誰が見ても分かるように、書類を分けたり食べ物の在庫を整理したりと、いわゆる断捨離をしました。
私は抗がん剤を打っている時に1回、その後に別の件で1回突然入院をしています。なので、この時にある程度整理をしておいたので、家族はさほど戸惑うことがなかったようですよ!
自分の写真を撮った
これはあくまで家族に内緒ですが、自撮りしていました!
しかも毎月日にちを決めて、髪の毛が抜けていく様子、生えていく様子を記録していましたね。なのでどういった変化をしたのかよくわかるんです。
抗がん剤を入れる前の私、というのを記録したかったのかもしれませんね!
レシピの整理をした
抗がん剤を打つと、味覚がおかしくなります。
そのため家族に作ってもらったり、味見をしてもらったりしないと味がわかりません。そのため自分が作っているもの、家族が好きなものをわかる範囲で、書きだしました。
おわりに
抗がん剤をうつということは、自分だけでなく家族の覚悟も必要になってきます。
そのため、自分だけでなく家族の負担が増えないように生活を整えていくことが大切。
誰でもわかるようにということが、大切なキーワードになりますね!
今、医療用ウィッグもいろいろとありますし、ケア帽子もとてもかわいいものが販売されています。「どれにしようかな?」と思うキモチの余裕はあまりありませんが、
抗がん剤をうつという事実は変わりません。
できるだけ気持ちのベクトルを明るい方へ持っていくようにしましょう!