小学校1年生におすすめ!いろいろなことから自分を守る本

子育てのこと

小学校1年生になると、親から一歩離れて自分で解決していかなくてはならないことが多くなりますね。そして、入学から少したったこの時期はいろいろなトラブルも起こりやすい時期でもあります。

トラブルが起きたときにどうしたらいいか、ということは大変難しく、言葉で話しても良く理解できない年齢でもあるので、絵本を利用して学んでみましょう。今回は、新1年生にぜひおすすめしたい絵本をご紹介しますね!

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いろいろなことから自分を守る絵本の選び方

小学校1年生の場合、難しい文章をきちんと理解することは難しいです。

幼稚園や保育園では先生が読み聞かせをしてくれていましたし、本自体も絵がたくさん描かれていたからです。

そのため絵でも描かれていて、短い言葉で説明されているものを選ぶのがポイントとなります。

最初はやさしめな文章から、慣れたら字数の多いものへと段階を踏んでいくと良いですし、ちょっと難しそうなものは、おうちの方にサポートしてもらうと理解をすることができます。

自分を守る本① 本当に大丈夫?不審者から逃げることができる?

「うちの子は大丈夫!」「ちゃんと、防犯グッズ持たせているから大丈夫!」と思っていても、なんとなく心配になりますよね。そう、まだ片手とちょっとしか生きていないので、子どもは純粋に信じてしまうこともあります。

 

📚 ぜったいについていかないよ!ゆうかい・つれさりにあわない

小学校1年生におすすめ本・data

著者 嶋崎政男
監修 嶋崎政男
すみもとななみ
出版社 あかね書房
ページ数 31ページ(大型本)
発売日 2006年

こちらの本は、「絵本」というよりも、不審者が投げかけそうな言葉を絵を通して伝えています。ハナ丸という犬が、「大丈夫なの?」と心配そうに見守り、最後にはなぜいけないのかどうしたら良いのかということを伝えています。

 

📚 とにかくさけんでにげるんだ

小学校1年生におすすめ本・data

著者 ベティ-・ボガホ-ルド、安藤由紀
出版社 岩崎書店
ページ数 32ページ
発売日 1999年
こちらの本は、20年も昔の本ではありますが、今でも読み継がれている本でもあります。私自身幼児教室で、この本を子どもたちに読み聞かせをしました。
小学校低学年にはほんの少し難しい内容ではありますが、絵からその意味をなんとなく理解することができ、さらにどこへ逃げたらいいのか、など実際に被害にあいそうになった時にどうしたらよいのかということを説明している本でもあります。
最後の話には、親戚のおじさんからの被害のことも書かれており、身近な人であっても自分を守らなくてはならないよ、ということを伝えている点が奥深いな、と感じます。

自分を守る本② お友だちとなんだか仲良くなれなかったら?

幼稚園や保育園と違って、クラスにはいろいろな人がいます。気の合う人、ちょっぴり苦手な人、いろいろでしょう。「特定の友だち」を本格的に求め始めるのもこのころからです。

 

📚 ひとりでがまんしないよ!いじめにまけない
小学校1年生におすすめ本・data
著者 嶋崎政男
監修 嶋崎政男
すみもとななみ
出版社 あかね書房
ページ数 31ページ(大型本)
発売日 2006年
こちらの本は、「ぜったいについていかないよ!」と同じシリーズです。ですが、内容的には、「ぜったいについていかないよ!」よりも字が多く、一人で読むにはちょっと大変かもしれません。
「友だちから、とつぜん、あしをひっかけられたら?」など5つの出来事を主人公とハナ丸と共に考えていきますが、最後には「なにかあったら電話をするところ」という具体的なことも説明がされていて、大人自身が考えさせられる内容になっています。

自分を守る本③ 地震がきてしまったら?

ここ数年で大きな地震が起きると言われていますね。学校でも防災訓練を行いますが、いつも学校にいるとは限らないですよね。もしかすると一人の時に地震が起きてしまうかもしれません。その前にしっかりと理解しておくと安心です。

 

📚 ぐらぐらゆれたらだんごむし!

小学校1年生におすすめ本・data

著者,監修 国崎信江
Meg
出版社 東京書店
ページ数 38ページ
発売日 2018年
こちらは、絵本、という感じの絵本です。見開きの右側は観音開きになっていて、伝えたいことが短い言葉で書かれています。どちらかと言えば、年長さんむき。ですが、小学生になったばかりでしたら、こちらからスタートするのも悪くありませんし、自分ひとりで読むことができます。
「だんごむし」というのは、危険なことがあった時だんごむしのように丸くなろうね、という意味からきています。子どもにとって「だんごむし」は身近な生き物。そういった生き物を絵にすることで、スッと頭の中に入ってきます。
📚 じしん・つなみどうするの?
小学校1年生におすすめ本・data
編著 WILLこども知育研究所
監修 岡崎信江
せべまさゆき
出版社 金の星社
ページ数 32ページ
発売日 2017年
絵を描いていらっしゃる「せべまさゆき」さんは、「だ~れだ誰だ」など、いろいろな絵本に絵を描いている方です。幼児向けの本で一度は目にした方も多いはず。
「ぐらぐらゆれたらだんごむし!」よりも、小学生向きで、より具体的な内容となっています。
スーパーで地震にあったら?エレベーターやエスカレーターは乗っていいの?など大人でも読んでいて勉強になる本です。

自分を守る本④ きちんと歩いて帰ってこれる?

小学生になると、自分で学校まで歩いていかなくてはなりません。雨が降っても雪が降っても基本は自分で通学するようになります。普段は気を付けていても、お友達と一緒だとついふざけてしまい、危険な目に合うこともあります。もう一度、交通ルールについて学んでおくと良いですね。

 

📚 こうつうあんぜんどうするの?

小学校1年生におすすめ本・data

編著 WILLこども知育研究所
監修 岡崎信江
せべまさゆき
出版社 金の星社
ページ数 32ページ
発売日 2017年
こちらの本は、【じしん・つなみ どうするの?】と同じシリーズです。シリーズにはこの2冊の他に、【かじ】、【たいふう】、【ゆうかい・まいご】があります。
どの本も、低学年向きでわかりやすいのが特徴となっています。
「こうつうあんぜん どうするの?」もまた、わかりやすい内容で、信号機の見方や道路の渡り方などしっかり書かれています。絵と文字のバランスが良く、イラストが多めなので、低学年であっても一人で読み進めることができます。

自分を守る本⑤ なんだかやる気がでないな…

大人も日々の生活の中で、自信を無くしてしまうことがありますよね。子どもも同じです。特に小学校に入学したばかりは知らない世界に入り、ちょっとしたことでも傷つき、不安になり、自信を無くしてしまいます。

📚 だいじょうぶ だいじょうぶ

小学校1年生におすすめ本・data

著者 いとう ひろし
出版社 講談社
ページ数 31ページ
発売日 1995年
この本もまた、昔からある絵本です。絵がふんわりとしていて、読んでいてどこか、ホッとするのが特徴でもあります。
この絵本の題である、「だいじょうぶ」という言葉は、魔法の言葉のようですよね。
【がんばれ!】という言葉も【だいじょうぶ】という言葉も、どちらも相手に向けて言うだけでなく、自分にも言い聞かせることのある言葉でもあります。
不安な時は、【だいじょうぶだから】と言ってもらえると、なんだか頑張れそうな気がしますね。

自分を守る本⑥ 学校生活って、「かんぺき」じゃなきゃいけないの?

小学校に入ると、間違えちゃったらどうしよう、間違えて笑われちゃったらどうしよう、と考えてなかなか自分の意見が言えないこともあります。きちんとやらなくちゃ、とか、もう1年生だから、といった気持ちも働いてしまうんですよね。そんな気持ちをスッとなくしてくれるのがこの絵本です。

📚 教室はまちがうところだ
小学校1年生におすすめ本・data
著者 蒔田晋治
長谷川知子
出版社 子どもの未来社
ページ数 31ページ
発売日 2004年
蒔田晋治さんはもともと公立小学校や中学校の先生で、詩のような文章と、長谷川知子さんの独特な絵が特徴的な本です。
この本は、新一年生になって1か月ぐらいした時に読んでみると良い本のような気がします。特に自分の意見が言えない、という場合は自信が持てると感じます。
今、企業が求めているのは、コミュニケーション能力はもちろんのこと、自分をアピールできるか、自分の考えをしっかりと伝えることができるか、ということが一つにあります。
スタートラインに立った時に読むと良いですね。

子どもと絵本を見るときは

本来、絵本は「見て、読んで、聞いて」楽しむものです。ですので、絵本を読んだ後に、親の方から、「どうだった?」と聞かないようにしましょう。

これは、保育園や幼稚園の先生も心がけていることなんです。

どうだったのか、ということは子どもが感じることであるので、子どもの言葉を待つようにしましょう。コツとしては、余韻を残すように、静かに本を閉じることです。その時は裏表紙を必ず見せてください。

裏表紙には、続きのストーリーや、作者が伝えたかったことが描かれていることが多いですよ!