中学生、高校生になると反抗期と思春期を迎えるので、ご飯を突然食べなくなることがあります。
我が家にもいきなり食べない宣言をした男子高校生がいて、日々どうしたものか考えているのですが、やっと食べるようになってきた最中、父親の一言で再び食べなくなるという行動に出ました。そして私たちは夫婦げんかになってしまったのです。
せっかく食べるようになったのに!
弟くん、根は食いしん坊なので、食べ物を食べない、なんてこと長続きしないと思っています。現にごはんは食べなくても、近頃なんだか家にあるものを食べている様子。
たとえば、
「かつお節」
「韓国のり」
「野菜ジュース」
「野菜豆など煮豆類」
「キムチ」
といったものはちょくちょく口にしている様子で、たまに買って隠しておいたお菓子類も食べているようです。朝になって、あれ?ないぞ?ということがこの頃多くなっていました。
お腹がすけばなんでも食べるとはわかっていますが、成長期に変な食生活はしないでほしいというのが、母親の願い。
いつか食べる、というのはわかっていても、
経験済みでも、
やっぱり食べないというのは不安ですよね。だからさりげなく、弟くんが食べやすいメニューを取り入れたりしていたのですが、その努力を無駄にした輩がいるんです…。
たった一言なのに
この日も、普通に帰ってきた弟くん。疲れていたのか私に
「お茶くんでよ!」
と少々いらだつように言いました。でも、その日は私もいらだっていて、
お茶ぐらい自分でいれな!
とものすごく普通のことを言ったんですね。
この日は、さらに『ぴいまんおっと』もいらだっていて、そのやりとりにイライラしたのか
ごちゃごちゃ言うな!ご飯もそんなに食いたくなきゃ食うな!食わないなら片付けるからな!
と一言。
こちらもものすごく当たり前のことを言ってるんですよ。食いたくなけりゃ食うな、なんて、私だって思うことありますもん。
でも思春期の男子にそれを言ったら先が見えています。
じゃあ、食べない。
片付けていいよ。ご飯。
ほら、やっぱり。食べずに自分の部屋に行ってしまいました。
小さい子供のように
「うわーん、ごめんなさい。ちゃんと食べるから~」とでも言うと思ったんでしょうか?
父親として当たり前のことを言っているのだが
冷静に考えてみると、『ぴいまんおっと』の発言は、普通なのかもしれません。
ここでじゃあ何て言えばいいんだよ、と言われたら、私はなんと言ったらよいのかわからなかったですね。
しいて言えば、
黙っていてほしかった
です。母と息子のやりとりなんて、そんなものですよ。いつも。
お互いに良い時もあればそうでない時もある、言葉がいらだってしまうこともある。
でもそうやってストレスを解消している部分もあるんですよね。
思春期の子どもと同じ土俵に立つことも大切ですけれど、父親と母親が同時で土俵に立つのはやめたほうがいい。
ということです。ムキになっている子どもに二人でムキになってどうする、ということです。
どちらかの親は冷静でいる、ということが大切なのではないでしょうか?
父としてどうなの?
同じ同性として、何か思うこととかないの?
自分はどうだったの?
と聞いてみました。すると、
反抗することはあっても、飯はちゃんと食ってたわ!
出てこない、ってわかるから。
かつお節も海苔も買うからいけないんだよ。
ほっとけ。自分で何とかするだろ。手を掛け過ぎなんだよ。
かつお節も海苔も買うな、と。自分で何とかするだろと?
その言葉を聞いて、私の中でぶちっと切れた部分がありました。
そういう自分だって、自分のことやらないじゃん!
何かあればすぐに逃げるだろうが!
と、つい言ってしまいました。
実はお兄さんが反抗期の頃、私とお兄さんがバトルをしていた時、『ぴいまんおっと』は逃げるように自分の部屋に閉じこもってしまったんですね。そのバトル、というのは危ないものは出てこないけれど、水はかけられるわ、小麦粉は投げつけられるわ、ものすごいものだったんです。
そんな時、助けてもらいたいじゃないですか。
でも、逃げたんですね。
お兄さんも冷静になった時、
「お父さん、逃げたね」
と一言言ったことがありました…。
* もっと、父として一言でいいから落ち着いたころを見計らって重みのある言葉を発してほしい。
* 同じ同性として、分かり合える部分があるだろうから、そういったことでアドバイスをしてほしい。
* 言い放った言葉をそのままにしないで、フォローしてほしい。
そう思いました。
男親と男子、というのは相性が悪いのかもしれないですね。
二人の会話を聞いていると、父と子ども、というよりライバルです。
私を介さないでいただきたい
小さいころは弟くんもごく普通に父親と話をしていました。これが思春期になると一遍。でもこれはごく普通のことなんです。
そしてそのことも『ぴいまんおっと』は理解をしています。
だから会話が少なくなってしまうのも仕方がありません。
ですが、私を介して会話をするのはやめていただきたい!
「お父さんに、そろそろ2階に行ってほしい、って伝えて」とか、
「これお願いしたいから、お父さんに聞いておいて」とか。
自分で聞きなよ、と言っても
いちいち、ぐちゃぐちゃいつまでも言うからめんどくさい。
すぐに怒るから嫌だ。
という返事です。とても大事なことは父親に話しているようですが、一から十まで私を介さないでほしいというのが本音。そこまで仕事を増やさないでほしい、と思います。
思春期の子どもを持つと夫婦げんかが増える
もともと私たちは友達から発展した夫婦なので、夫と妻、というよりは友達感覚の方が強いことがあります。そのため年に1回は大きな口げんかをするのですが、
子どもたちが思春期や反抗期になってからは、大きなけんかは少なくなり、小さな言い合いが本当に多くなりました。
私はこうしてほしいのに、という思い。
男の子のことはわからないから、父としてアドバイスしてほしい、という願い。
こういったものがどうしても働いてしまうんですね。
思春期になれば正直異性よりも、同性にアドバイスをしてもらった方が、スッと入っていきやすいと思うんです。そういうことをわかっていないんですよね…。そのくせ、手を出し過ぎとか言われるからムッとくるんです。
でも、こういったことって大切なことかもしれません。
子どものことを話し合う、というのはその子を大切に思っているからですもんね。
よく、思春期アドバイスブックには、
「夫婦仲が良くないと、けんかばかりだと思春期の子どもは居場所をなくす。引きこもりになる。道を外れる」など言われていますけれど、そんなに激しいけんかでなければ、子どもの前でけんかをしなければしたっていいと思うんです。
けんかをして、お互いに考えをぶつけ合って、仲直りする、ということが大切なのかな、と感じます。
正直、夫婦仲が良くたって、思春期の子どもはこんな風ですし、引きこもる時は引きこもります。
親がなんらかの影響を与えているのは事実ですが、
すべて親のせいか、と言われたら違う気がしますね。
結局、食べた高校生男子
この他にも夫婦げんかをしていたのですが、次の日仕事もあるので早々に自分たちの部屋に入ったんですね。
それを見計らっていたのか、弟くんご飯を食べた様子。(結局片付けないでテーブルの上に出しておいたんです)
良かった!と思うと同時に、
ある程度、『ぴいまんおっと』のように言い放つのも良かったのかも、と冷静に感じました。毎回言い放っていては効果がないから、たまに言ってもらうのもいいのかもしれない、と思いましたね。
母親は手を掛け過ぎてはいけない、とよく思春期のガイドブックに書かれていますが、
まさしくこのことかもしれません。
…次の日は二人ともまた普通の生活になっていましたが、やはり私を介しての会話になっていました。
こんな日はいつまで続くのか、と思うけれど
思春期の子どもを持つと、確かに手は離れるんです。圧倒的に風邪もひかなくなりますし。
でも、
気苦労は多くなります💦
こんな日はいったいいつまで続くんだ?と思うんですけれど、終わりが来るのも事実なんです。
そう思うとあと少し、と思うのですが、
先日実母に言われました。
「子どもはいくつになっても子どもなのよ。心配になることもあるし、一生親なのよね。」
と。どうやらこの歳になっても、心配をかけている私です。
小さい頃には小さい頃の。
思春期には思春期の。
それぞれの悩みがあって、それは当然なんだな、と感じました。となると、楽しくやるしかありません!
こんな日もいつかはとても懐かしくなるかもしれませんね!