2月1日は「ニオイの日」!企業が行っている香りの配慮とは

日々の知りたいこと

2月1日は何の日がご存知ですか?

2月1日は「ニオイの日」!2月1日はなぜ「ニオイの日」なのでしょう。香りが人に影響を及ぼすスメルハラスメントとは?そのスメルハラスメントを企業としてどうとらえているか?などをお知らせいたします。

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2月1日はなぜ「ニオイの日」?

2月1日は「ニオイの日」ですが、いったいいつ誰が決めたのでしょうか。

2月1日の「ニオイの日」は、一般的な国民の休日ではなくて、語呂をうまく合わせた記念日となっています。

2月(0)1日【ニオイ】 2000年P&G「ファブリーズ暮らし快適委員会」が制定
 
様々な製品があるP&Gが、この日を制定しにおいについて考える日としており、ファブリーズなどの消臭商品の普及を目的にしているんですね。このちょっと前の時期にはにおいや香りに関するアンケートなども行っていて、今やいろいろな企業でにおいに関する研究が行われています。

「ニオイ」を英語で表現すると

日本人にとってニオイは、「匂い」か「臭い」と表現されることが多いですね。

「匂い」の方はどちらかというと「良い香り」

「臭い」は「嫌な香り」を指すことが多いです。

これが英語になると、

* 良い香り⇒scent
* 特徴のある良い香り⇒aroma
* 花のような香りで魅力的な香り⇒fragrance
* 不快で好ましくない香り⇒odor
* 冗談じゃなく強烈なにおい⇒stinkやstench、reek
* どちらでもなく中立な香り⇒smell

となっています。日本語よりも細かく表現されているんですね。

香りによるスメルハラスメントとは

スメルハラスメントは、和製英語です。スメル(smell)となっていますが、日本語で使用する場合どちらかというとあまり良い匂いではない、といったマイナスイメージで使用することが多いです。ここに、「嫌がらせ」を意味するハラスメント(harassment)が付いていますから、意味的には「においの嫌がらせ」ということになりますね。

近年スメルハラスメントとして聞くようになったのは、「柔軟剤」ですが、スメルハラスメントは柔軟剤だけでなく、様々なにおいに関して表現されています。

・体臭 ・口臭 ・柔軟剤 ・香水 ・たばこ ・コーヒー ・アルコール ・芳香剤
…など。

においの感じ方は人それぞれ違うので、何とも言えない部分があるのですが、人にとって不快なにおいであれば、気を配る必要がありますね。

スメルハラスメントがやっと理解されてきた

柔軟剤の香りは、製品によって異なりますがとてもきついと思うことがあります。

5年以上前になりますが、上の息子が中学生の頃、

隣の女の子のにおいがきつくて、頭が痛い。吐きっぽい。」と訴えたことがあります。よくよく話を聞くと「香水のような香り」とのことでした。

もちろん中学生ですから香水の訳がなく、担任の先生にそれとなく聞いてみたら、

「柔軟剤の香り」ということが判明しました。何とかならないか、とお聞きしたのですが、

柔軟剤であれば、やめなさいとは言えないです。席替えをするしかないですね。」と言われました。結局席替えがあったのは、それから2か月後

まだこの時期は「スメルハラスメント」という言葉は記憶の限りなかったんですね。

ですので、息子が過敏なのかな、それともわがままなのだろうか、と思っていましたし、我慢させてしまいました。

でも、多くの人がそう感じていることが判明。そういうことだったのか、と納得ができました。

そして保育園に勤務している時も似たような出来事にあいました。

保育園に通園しているお子さんが持参するお昼寝布団から柔軟剤の香りがとてもするんです。そしてその香りは「いいにおい」を通り越して、他のお子さんの布団にまでにおいがつき、給食中も「もぁっ」と香りました。

 

本来人間はこれは、大丈夫かな?どんな匂いがするかな?と鼻でにおいをかぎ、脳でいろいろと考えています。生活にある様々なにおいをシャットダウンしてしまうほどの香りは、ハラスメントに近いと感じました。

スメルハラスメントと似た言葉の「香害」とは

スメルハラスメントと似た言葉に、「香害(こうがい)」があります。「香害(こうがい)」というのは、香りに含まれている化学物質に体が反応し、吐き気やめまい、頭痛、意欲や思考力の低下がおきてしまう害のことを指します。化学物質過敏症とも呼ばれています。

この化学物質過敏症は、誰でも、突然なるのが特徴で、「無香料」と書かれていてもその製品の中に化学物質が含まれていれば、発症してしまうことがあります。少し前に聞いたことのある「シックハウス症候群」も化学物質過敏症の一つ。プラスチックや化学繊維といったものにも反応してしまいます。

いろいろな症状が出てきますが、初めは原因がわからず自律神経失調症や慢性疲労などと間違われてしまうこともあります。

ニオイに関しては企業も対策をしている

スメルハラスメントが話題になってから、企業でも様々な対策をしています。

まず、柔軟剤のボトルに「香りの強さ」を表示したり、製品ごとにどのくらい強いのかを比べていたりします。

この2月1日を「ニオイの日」に制定したP&Gや、花王、ライオンにおいてもホームページで柔軟剤の香りレベルがわかりやすく表示しています。どのように使ったらよいのか、ということも書かれているので、ぜひ購入する前にチェックしてみましょう。

販売店などでも香りの見本が置いてあることがありますが、その香りをかぐだけではわからないことも多いです。調べる、ということが大切ですね。

「良いニオイか」自己満足にならないように

良い香りは気持ちもリラックスさせることができます。コーヒーの香り一つにしても、良い香りだと思う人もいれば、不快だと感じる人もいます。

こういった時危険なのは、自分が良い香りだと思っているものは、他の人も良い香りだと思っているに違いない、他の人は何とも感じていないと思ってしまうことです。

人間の嗅覚は強いにおいをかぎ続けたり、刺激を与え続けたりしてしまうと感度が鈍くなる傾向にあるようです。柔軟剤を使用する際にも、きちんと量を守って使うことが大切ですね。

他の人はどう思うかな、という想像力を働かせて、ちょっとにおいに関して見直す、ということを心がけましょう。